韓国2025① 釜山(プサン)
「せっかく日本に行くなら、韓国も旅行しない?」
2025年の一時帰国で、長崎旅行の次に訪れることに決めたのは韓国だった。辛い物に目が無く、いくらでも食べたいパートナーと古いお寺を見たい私。少しずつ旅程を組み始めている時に目に留まったのは、普段愛読しているブロガーが、船で韓国に行ったという記事。そうなのだ、日韓の間を通っているのは飛行機だけじゃない。いざ調べてみると、福岡から釜山までの所要時間は船で6時間。値段も空路の約半分。ということで、スーツケースを両手に、さらに娘を抱えて福岡から船に乗りこみました。考えてみれば、海で国境を超えるのは生まれて初めて。私はこの福岡と釜山間の船便は知る人ぞ知る情報だと思ったのだけど、実際は客の4割が韓国人、4割が日本人、そして残りの2割が欧米出身客(と思われる方)で己の知見の狭さを知りました。私が知らないだけでした。
備え付けの布団で寝たり、銭湯に入って(船内には銭湯があり、そのお湯が「波」のように揺れることに驚き!)過ごしていたら、あっという間に到着した。2年ぶりに足を踏み入れた釜山は、相変わらず首都のソウルよりも少しだけ穏やかな時間が流れていた。つい昨日の朝までは離島にいたのに、今は釜山のホテルにいる。なんだかそれが不思議で、でもまだ疲れで、船上にいるかのように体がゆらゆら揺れている。
翌日、韓国人のオンニ(先輩)がホテルに迎えに来てくれた。10代の頃、私の大学に留学生として来ていたオンニと知り合い、それ以来連絡を取り続けて2023年に再会。さらに2025年もまた会うことが出来、もう私にとっては親戚のお姉さんのような存在の人だ、(長崎で再会したKちゃんは、再会した時に「大学の学費払って良かった」とまで言ってくれたけど、本当にそう。)。私達3人がドイツから韓国に来る。ということで、限られた時間で最大限楽しめるよう、オンニがネットを駆使してスケジュールを立ててくれたのでした。さすが、普段から山のように調べものをする翻訳家。情報を見つけ出すのも、提案も速いこと・・・!

さて、本日の観光の目玉は、松島海上ケーブルカーと水族館。ケーブルカーって山のイメージがあったけど、この釜山という「港町」に建設するって何て良いアイデア何だろう。オンニと、私と、パートナーと、娘の4人で、青い海、緑、海岸線の圧倒的な解放感を味わうことができました。本当に気持ち良かった。パートナーも、初対面でオンニと一緒に同じ風景を味わえたことが嬉しかった。ケーブルカーは底が見える透明のタイプと普通のタイプに分かれていて、今回は透明のタイプを選択。ちょっと足元を見るとドキドキ感覚も忘れられない。しかも、当日の朝は雨が降っていて、赤ちゃん連れの移動は大変だと思ったのに、乗り始めるちょっと前から太陽が出てくるという奇跡が。まるで、神様が祝福してくれたみたいだ。

次の目的地は、SEA LIFE釜山アクアリウム。私は元々動物に一切興味がなく、ペットも飼おうと思ったことが無かった。たまたま、ドイツで水族館に行ってみたら意外と面白かったのが3年前。それ以来、パリでも大阪でも沖縄でも水族館を訪れている。魚は姿かたちも動き方も無数の種類があって、大げさに聞こえるかもしれないけど、地球ってすごい豊かな惑星なんだ・・・と思うようになった。そしてその度に、さかなクンの愛がほんの少しだけ分かった気がする。私が一番立ち止まるのがクラゲで、この日もやっぱり美しくて見入ってしまった。何だか時間が止まったみたいに感じられる、その瞬間が好きなんだなって思った。そして、気が付いたのは水族館にもお国柄があること。全体的に演出の仕方がちょっと派手で、来場者の写真撮影コーナーも一番細部までこだわっていたのがこの水族館でした。ふと脳裏に浮かぶ、アイドルグループのMV。ああ、手に取るように分かる。KPOPはここで生まれたということが・・・!

2年前に釜山を訪れた時、何よりも印象的だったのが海岸沿いにある龍宮寺(ヨングンサ)だった。それも含めて、他にも行きたい所もあったけれど、やっぱり1歳の子ども連れの旅行では叶わなかった。もちろんそれはオンニの手配の話ではなく、私達の体力的、時間的な制約の話。でも次に連れていく時、娘はまた新しい景色をみることになるんだ、と思うと楽しみになってくる。と、到着してから一日しか経っていないのに、未来を想像する。明日は待ちに待った慶州(キョンジュ)だ。


